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0087【解決編"白黒つけない"パワハラ対策】

2016年1月28日 16:23

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  "白黒つけない"パワハラ対策

 いよいよ「パワハラ」第2弾。今回は解決編です。

 

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前田 講演会やセミナーで講師を務めた際に「同じことをキムタクに言われる
  とウキウキするが、斜め横の席にいる○○課長に言われると身の毛がよだ
  つ!それがセクハラ事件の特徴です」などと話すと、ほとんどの方が喜ば
  れます。

   ウケ狙いと思われがちですが、実は本質そのものであり、感情的・心理
  的要因が大きく影響するハラスメント(嫌がらせ)であるパワハラも同様
  なのです。

―― 会社ができる対策は。

前田 素人向けの解説書には、パワハラの基準を理解することが重要であるか
  のように書かれていますが、前編でお話したように、国が公表している資
  料や判例・裁判例だけで、うっかり自己判断で白黒付けて対応すると危険
  レベルが上がりかねません。

   また、パワハラ対策として事前の予防・防止対策は重要ですが、中小企
  業だと多くの場合、既に問題が発生しています。だから解説書を買ってみ
  たり、誰かに相談するのです。

   たとえ相談窓口を設置しても担当者が信頼できない人物であったり、勉
  強不足だとかえって問題が増幅しますし、指導・教育・周知といった措置
  を講じても実態は機能せず、問題を更に悪化、複雑化させるケースもあり
  ます。

―― 何から手を付ければよいのでしょうか。

前田 まず、問題を少なからず察知したのであれば、直ちに事実関係を把握し、
  解決に適した対策を実施するべきです。ハラスメント問題は金銭解決だけ
  ではケリがつきません。

  先入観や価値観に囚われず、慎重に対処する必要があります。

  中には当事者の一方が退職し、決着したかと思いきや「会社の調整の仕方
 が悪い」と会社の責任が問われた事例もあります。

  また、「抵抗がなければ同意あり」といった短絡的思考は排除されている
 こと(強姦被害者についての「回避行動」の理論)はご存じでしょうが、時
 がたつにつれて、針小棒大な意識行動が現れる「過敏な被害者」問題も軽視
 できません。

  会社としては、紛争にしたくないという思考に向きがちですが、労使問題
 に関わる法律、裁判の実際は、経営者の価値観からすると信じられないほど
 労働者寄りの基準、判断となっていることを理解して下さい。

  価値観を変える必要は無いですが、世の中の動きをきちんと知らなければ
 なりません。

  会社の目が届かないところでの従業員同士のいじめ、部下の上司に対する
 いじめ・いやがらせもパワハラの範囲です。

  従業員の対立や問題社員の気配を感じる何かがあれば、すぐに対策を考え
 ること。

  一般的な理屈の問題として捉えず、個別的な問題としてその状況を具体的
 に把握し、対策を考えてみることです。それでも判断がつきかねる場合は、
 是非ご相談下さい。