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お知らせ

メルマガ【弁護士前田尚一の「本当は怖い身近な法律問題」】の新作を発行しました。

2009年8月18日 20:57

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       本当は怖い身近な法律問題 vol.2 2009.8.18
           http://www.smaedalaw.com/
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 皆さん、こんにちは。弁護士の前田尚一です。

 構成などについて、ご意見をいただけると幸いです(maeda@lawyers.or.jp)
と書いたところ、「月に1度の配信となると、その回の中で答えまで入れてお
いた方がよろしいかと思います。そうしないと忘れてしまいますので。」
とのご意見を頂戴いたしました。

 とてもありがたいことです。

 というわけで、裁判員裁判第1号を記念して、お盆明けに送信しようと予定し
ていた「軽い気持ちでした行動が、死刑か無期懲役しかない犯罪を引き起こし
てしまった」というお話しのメルマガは、ちょいと発行まで時間をいただき(
と言っても、今週中には発行する予定です。)、今回は、第1号の解決編を問
題編と一緒に送らせていただきます。

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最近、『法律問題』が身近になってきた。
大事件のニュースだけではなく、裁判員制度、サラ金地獄、自己破産、離婚、
相続、立退き等々、新聞やテレビを賑わし、また時には知人が巻き込まれてい
たりで、
いやでも、いろいろな『法律問題』が耳に入ってくる。
ところが、これだけ身近な話題になっていても、大多数の方々は、自分が『法
律問題』に関わるなどとは考えていない。しかし、『法律問題』は、貴方の都
合も聞かず、ある日突然やってくる。

真面目(まじめ)が取り柄の新人ホテルマンのA君。勤務先のホテル会社ととも
に、

            200万円を支払え!!
という裁判を起こされた・・・・・・。

今回は、新人ホテルマンA君、そして経営者であるホテル会社に、突然やって
きた『法律問題』についてお話しすることにしよう。


舞台は、あるシティホテル。ホテルのロビーで彼女と待ち合わせをしていたB
氏。彼女に待たされ、はや1時間。イライラしながらふと横を見ると、ルイヴ
ィトンの
バッグが置いたまま。B氏は、早速、フロントにバッグを届けに行った。
 担当は、今年入社のホテルマンA君。B氏の目の前でバッグを開けてみた。
何と、中には札束が20束、2000万円もの大金が入っていたのである。A君、
これは大変
とB氏からバッグを預かり、とりあえず備え付けの金庫に入れておいた。ち
ょうど彼女がきたこともあり、B氏は名刺を置いて帰って行った。

 数分後、うら若き女性が血相を変えてフロントに現われた。A君に向かって、
「2000万円入ったバッグをなくしてしまったんです。」と今にも泣かんばか
り。
A君は、念のため「どんなバッグですか。」と質問。女性は、「ルイヴィトン
のバッグなんです。」。どうやら女性はバッグの落とし主に間違いない。

 落とし主本人に返すのであれば、何も問題はないハズ。A君は、2000万円入
り
のバッグをその女性に返した。女性は、本当に喜び、何度も頭を下げて帰って
行った(
もちろん、A君は、仕事に忠実な男であるから、これを機会に彼女の電話番号
を聴いておき、デートに誘おうなどとは考えもしない。)。

A君は仕事冥利(みょうり)に尽き、女性は喜び、

メデタシメデタシ、ハッピーエンド

と幕を閉じるかにみえた・・・・・・
が、し・か・し・・・・・・
                           To be continued
                  (続きは、《解決編》にて!!)

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《解決編》に行く前に。


 あるメンターのアドバイスで、このメールマガジンを発行することに決意し
ました。
 私は、今年50歳になりましたが、昨年あたりから、人生100年。ちょう
ど折り返し地点であり、。この話は、また、機会があれば。
 そんなことを考えながら、実際に行動し始めると、不思議に、物事違って見
えてきます。

 最近、整理していたら、埋もれていた、先輩弁護士がペンネームで書いた本
が出てきました。
 1997年7月発行。当時、独立して5年目に入り、成功した先輩弁護士の
話をむさぼり読んでいたに違いありません。

 著者は、現在の私の数年後の年代。当時、全く目に入らなかったところに、
今すごく納得できる箇所を見付けたのです。それは、各章ごとに、先人の言葉
を引用した箇所です。

 以下、孫引きします。

「多忙な人は幼稚である。彼らは、ものを考える余裕もなく突然老年に至る。
老年は日々近づいているのにそれに気づかない。彼らは最後まで人生を知らず、
雑事に追われて死ぬ。」(セネカ)

「われわれは盲目です。何も見ていないんです。あなたは真実にこだわりすぎ
ます。真実なんてないんです。」(タルコフスキー「サクリファイス」より)

「何事にも慎重すぎるよりはむしろ果断な方が良い。運命の神は女神であるか
ら彼女を征服するには打ちのめしたり突き飛ばしたりする必要がある。運命は
慎重な人より果敢な人に従順である。」(マキャベリ)

「何をそんなに考えているのでしょう。考え込むと年をとるばかりです。一つ
のことに執着してはなりません。われわれはいろいろなことを雑然と考えなけ
ればなりません。」(ゲーテ)

「人生が耐え難くなった時、われわれは状況が変わることを期待する。だがも
っとも大切で効果的な、変化つまり自分自身を変えることにはほとんど思い
至らない。」(ヴィトゲンシュタイン)


  ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 今日、あるセミナーに行って参り、先ほど事務所に戻ってきたところです。
 その中で、「ニーバの祈り」(ラインホールドニーバ)が紹介されました。

    ***引用始め*****

 わたしにお与え下さい。
 変えられないものを受け入れる冷静さと、変えられる者を変える勇気を
 そして、変えられないもの変えられるものを見分ける知恵を。

    ***引用終わり*****

 セミナー中、孫引きした、最後の、ヴィトゲンシュタインの言葉を思い出
したのでした。

 やっぱり、そういうことだな,と。 

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《解決編》(実は、この解決編、古い法律を基に書いたものです。新法でどこ
が変わったかは、結構重大なお話しなので、後日ゆっくり取り上げることにし
ます。)
 
翌日、B氏がひょっこりフロントに現れた。そして、A君に、「どうなりまし
た?」。A君は、自慢げに、「落とし主が現れましてネ。お返ししたら、本当
に喜んで下さいましたヨ。」。

A君は一緒に喜んでもらえるものと思っていたが、さにあらず。B氏は、躊躇
しながらも、こう言った。
「私が落とし主から頂戴するお礼は一体どうなるんでしょうか?」。
この一言が、意気揚々であったA君をドン底に陥れた。

「そういえば、昔、九州かどこかで子供が手形を拾い、謝礼が少ないと揉めて
裁判になったことがあったヨナ・・・・・・。」と思い出したが、時、もはや遅し。
「女性の住所と名前を聞いておけばナア・・・・・・。」と思ってみても、あとの祭。
A君には、プライベートに彼女の電話番号だけでも聴いておけば良かったなど
と考える余裕はもちろん、ない。


さて、落とし物のことを法律では「遺失物」という。民法は、所定の手続を経
た後、落とし主が6か月現れなかった場合は、拾った人が遺失物をもらうこと
ができることにしている(そういえば、大貫さんというラッキーな人もいた。)。
落とし主が現れた場合には、「遺失物法」という法律によると、拾った人は落
とし主から、5%以上20%以下の「報労金」をもらえることとなっている。そ
して、建物内で見つかった場合は、建物の占有者と報労金を折半することにな
っている(遺失物法には、遺失物又は報労金をもらえるためにしなければなら
ない手続がまだまだ細かく定められているので、ご注意!!)。

実は、B氏は、落とし主の女性から200万円から50万円の範囲で「報労金」を
もらえたかもしれなかった。A君は、落とし主ではないが、ウッカリ(「過失
」)、B氏から「報労金」をもらう機会を奪ってしまった。弁償する金額がど
の程度になるかは、裁判になったときに裁判官次第で決まることになるとして
も、A君はB氏に対し、損害賠償責任を負う可能性が少なくない。
そうなると、従業員の不始末の責任は雇い主も負う場合が多いから(「使用者
責任」)、ホテル会社も一緒に責任を負わされる可能性が高い。
(初出:(株)メディカルプランニング 月刊『best NURSE』連載(
No.53))

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【お知らせ】

● 講演
  平成21年8月23日(日)札幌市内で開催される「日本管理センター株
 式会社」主催のセミナー(無料)で、『弁護士が教える賃貸経営トラブル解
 決法!』と題する講演をします。
  詳しくはこちらから
 ⇒ http://www.smaedalaw.com/mt/2009/07/post-11.php

  まだ、50席につき、残席があるかはわかりませんが、申込みを希望され
 る方は、直接主催者サイトからお願いいたします。
 ⇒ http://www.jpmc.jp/seminar_owner/090823sapporo_owner.html


● 執筆
  北海道のローカルニュースを発信する情報サイト「BNNプラス北海道3
 65」で連載中の『弁護士Mの小咄』は、こちらからご覧になれます。
   ⇒ http://www.hokkaido-365.com/365column/bengoshi/

  最新記事は、
  「裁判員ドラマの『主人公』酒井法子容疑者の犯罪」
⇒ http://www.hokkaido-365.com/365column/bengoshi/2009/08/post-23.html

● 執筆
  完了した「介護新聞」(発行 株式会社北海道医療新聞社)の連載『介護
 と法律』(5回)は、こちらからご覧になれます。
    ⇒ http://www.smaedalaw.com/mt/2009/07/post-10.php 

 「新型インフルエンザと介護現場の関係」、「解雇のハードルは高い」、
 「団体交渉と労働組合法」、「誤嚥事故と損害賠償」、「法律問題かどうか
 を 嗅ぎ分ける能力を」というテーマで書いています。

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◎ 講演・執筆・取材の実績の確認・ご依頼については、こちらからどうぞ。
   ⇒ http://www.smaedalaw.com/consulting/lecture.php

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 このメールマガジンで、今回取り上げていない事項については、次をご参照
下さい。

【個人の法律問題】
○債務整理   http://www.smaedalaw.com/personal/
○過払い   http://www.smaedalaw.com/personal/excess.php
○交通事故  http://www.smaedalaw.com/personal/trafficaccident.php
○離婚   http://www.smaedalaw.com/personal/divorce.php 
○不動産・借地借家 http://www.smaedalaw.com/personal/realestate.php
○C型肝炎  http://www.smaedalaw.com/personal/c_virus.php

【企業の法律問題】
○労働問題・労働審判 http://www.smaedalaw.com/company/labor.php 
○民事再生・企業倒産 http://www.smaedalaw.com/company/bankruptcy.php
○企業法務  http://www.smaedalaw.com/company/legalaffairs.php
○顧問弁護士 http://www.smaedalaw.com/company/adviser.php

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○無料法律相談 http://www.smaedalaw.com/consulting/free.php
○お客様の声 http://www.smaedalaw.com/company/voice.php

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  弁護士 前田 尚一(まえだ しょういち)
      E-mail:maeda@lawyers.or.jp
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     〒060ー0061
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