札幌の弁護士 前田尚一法律事務所 > お知らせ

お知らせ

メルマガ【弁護士前田尚一の「本当は怖い身近な法律問題」】の新作を発行しました。

2011年2月 9日 18:08

このエントリーをはてなブックマークに追加
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     本当は怖い身近な法律問題 vol.23  2011/02/09

          http://www.smaedalaw.com
     http://www.jikokyusai119.jp (交通事故 β版)
      http://saimuseiri-kabarai.com (債務整理)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ごぶさたしておりました。
 弁護士の前田です。
 2月になってしまいました。今年初めての配信です。

 さて,最近,マスコミの取材を受ける事件が多いのですが,司法担当の新聞
記者であっても,裁判の仕組み,特に実際の動き方を誤解しており,当該事案
の姿を間違って報道しかねない場面もあります。

 そこで,今回は,『新聞記者も読み間違いかねない裁判の成り行き』という
お題で,お話いたします。

 なお,このメールの後半でご紹介しますが,2月16日(水),テレビとラ
ジオにダブル出演しますので,ご視・聴いただけると幸いです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 司法担当の新聞記者であっても,"裁判の成り行きを読み間違いかねない"
その原因は,やはり,法律で定められた裁判の仕組み自体はある程度ご存じで
も,その枠組みの中で,生き物である紛争がどのように動いていくことになる
のか,その背景とか実態とかいう部分にはなかなか手が届かないということに
あるのかも知れません。

 しかし,その点を解明する上で,皆さんにはまず,裁判自体の法律どおりの
仕組みを理解しておく必要があると思います。
 そうでないと,どのような点に手が届かないか,どうして事件の背景,実態
とのずれが起きるのかも理解できないと考えられるからです。

 そこで,今回は,以上のテーマをご理解いただくうえで,最低限必要な裁判
の仕組みを説明することにしましょう。
 ここでは,私人が原告となって裁判を起こす訴訟,つまり,「民事訴訟」に
ついて述べていくことにします。


   ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


 さて,訴訟は,裁判を起こした原告と起こされた被告との闘争の場であり,
裁判の中で当事者の歩み寄りがなければ,裁判所は,勝ち負けの判断を下しま
す。
 テレビドラマなどでも,法廷場面がよく出てきますので,その場の雰囲気は
ご存じのことと思います。

 まず,こちらをクリックして,全体像を確認して下さい。

 ⇒ http://bit.ly/hX9wmb

 以下の説明が判りやすくなりますので,必ず確認しておいて下さい。
 
 
 裁判で,原告が全面勝訴すると,次のような感じの判決が言い渡されます
(5437万円余りの支払が命じられた例です。)。

  ⇒ http://bit.ly/evLCSj


 被告が全面勝訴すると,つまり,原告が全面敗訴した場合,判決は次のよう
な感じになります(この例は,離婚事件の場合で,正確には,民事訴訟とも区
別され,人事訴訟と呼ばれています。)。

  ⇒ http://bit.ly/eP5NaR

   ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


 裁判所で,民事上の要求を認めてもらうためには,まず訴訟を起こさなけれ
ばなりません(「訴えの提起」)。
 黙って,待っていても,裁判所が自動的に動き出してくれるわけではありま
せん。

 裁判所で自分の要求を通す判断をしてもらいたい人は,原告として,裁判所
に,『訴状』を提出します。
 

 『訴状』というのは,例えば,こんな感じです。

 ⇒ http://bit.ly/ieKest

 「請求の趣旨」という箇所には,原告が裁判所に認めてもらいたい要求の結
論を書きます。

 この参考例は,一定の薬害によるC型肝炎被害者が給付金の支給を受けるた
めの裁判で,実際に提出した訴状です。

 一定の薬害によるC型肝炎被害者については,法律が制定され解決方法が定
められました。
 しかし,給付金を受けるためには,まず,訴訟を提起しなければならないと
いう面倒なことが決められています。( ⇒ http://bit.ly/hhdMAl)

 「請求の趣旨」の中で,

 「1 被告は,原告に対し,金2100万5000円及びこれに対する訴状
   送達の日の翌日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。」

という部分が一番大事なこととなります。

 
 そして,「請求の趣旨」に書いた要求を認めてもらうためには,その理由
をはっきりさせなければなりません。
 言い分として,「請求の原因」という箇所に記載したうえ,証明していかな
ければならないのです。
 このあたりになると,ちょっと専門的になってきますので,まだ機会
を改めてご説明したいと思います。


   ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


 原告が訴状を提出すると,被告は,答弁書と呼ばれる書面を提出します。

 訴状に無条件で応ずる場合はともかく,紛争が裁判所の外ではケリがつかな
かった場合に,訴えを提起する訳ですから,答弁書を提出するとすれば,争う
内容のものとなるのが通例です。

 『答弁書』の実際例をご覧いただくと,こんな感じです。

 ⇒ http://bit.ly/fv2d3N


 なお,被告が答弁書も提出せず,裁判所に出頭もしないという対応をとると,
争うつもりがないという扱いを受け,ほとんどの場合,被告全面敗訴の判決が
言い渡されますので(「欠席判決」),もし被告になった
らご注意ください。

    ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


 さて,『答弁書』の実際例をスクロールして,3頁をご覧ください。
 いきなり,

     第1 請求の趣旨に対する答弁
      1 原告の請求を棄却する。
 
        ・・・・・・・・ 

と書いてあります。

 この記載は,原告である被害者の,「1 被告は,原告に対し,金2100万
5000円及びこれに対する訴状送達の日の翌日から支払済みまで年5分の割合
による金員を支払え。」という原告にとってもっとも大事な請求に対する,被告
国の回答です。

 「原告の請求を棄却する。」という言葉は,法律になじみのない方であっても,
「裁判所は原告の請求を認めるな」という意味であることはわかるはずです。

 ところが,ここらあたりの理解,言葉の意味の捉え方が,事件の中身や,成り行きについて,
誤解してしまうことの始まりとなるのです。

 少し長くなりましたので,詳しくは次回ということで。
 今回は,ですが,以上を頭に入れておいて下さい。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


【お知らせ】
----------------------------------------------------------------------

  次の番組の取材を受け,弁護士前田が出演する予定です。

● STV(札幌テレビ放送(北海道):日本テレビ系)
   《C型肝炎訴訟に関するニュース企画》
   □放送番組:「どさんこワイド179ニュース」
   ( ⇒ http://bit.ly/aMQzW)
   □放送日時:2月16日(水)午後6時16分~の枠内

● HBC(ラジオ)
   □放送番組:「カーナビラジオ午後一番!」
   ( ⇒ http://bit.ly/fzvgrx)
   □放送日時:2月16日午後1時46分ころから放映予定
   生放送のため,内容未定。

----------------------------------------------------------------------
◎ 講演・執筆・取材の実績の確認・ご依頼については,こちらからどうぞ。
   ⇒ http://www.smaedalaw.com/consulting/lecture.php

  * 最近の弁護士前田の講演風景
   ⇒ http://bit.ly/i56fmR
     札幌物流経営フォーラム
    「労務トラブルが企業の屋台骨を揺るがす!!
     -経営者が知っておくべき残業代請求問題と北海道の労使事情」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


  弁護士 前 田 尚 一(まえだ しょういち)
    前田尚一法律事務所 
     〒060ー0061
     札幌市中央区南1条西11丁目1番地 コンチネンタルビル9階
      TEL 011-261-6234 
      相談受付専用 0120-481744(24時間受付)
       http://www.smaedalaw.com (事務所)
     http://www.jikokyusai119.jp (交通事故 β版)
      http://saimuseiri-kabarai.com (債務整理)


   Copyright(c)2009- Shoichi Maeda All Rights Reserved.

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

___________________

○ 弁護士前田尚一法律事務所(札幌)
○ 札幌交通事故・後遺症救済センター
○ 札幌債務整理・過払い救済センター

♭ _______________

一覧に戻る