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お知らせ

12月14日(水),メルマガ【弁護士前田尚一の「本当は怖い身近な法律問題」】の新作を発行しました。

2011年12月14日 10:30

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12月14日(水),【弁護士前田尚一の「本当は怖い身近な法律問題」】を発行いたしました。

 ⇒ http://www.mag2.com/m/0001001640.html

○鈴木宗男元議員が賠償提訴 開発局元部長が偽証と主張
○清武氏、渡辺氏や読売を提訴 「不当な解任、名誉毀損」
と訴え提起の報道が続いており,
「訴訟の戦略的な利用」という視点で,
書いてみました。

 

なお,前回発行のメルマガは,下掲のとおりです。
 

 
                      (転送はご自由にどうぞ)
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     本当は怖い身近な法律問題 vol.38  2011/11/30
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 11月21日(月),HBC北海道放送(TBS系)の取材を受け,夕方の
「北海道NES1」にビデオ出演いたしました。


 北海道江別市内で女性がひき逃げされ死亡した事件が発生しました。
 自動車運転過失致死容疑などで逮捕された容疑者が,道交法違反(無免許運
転)の罪で起訴される予定であるということで,その日の夕方のニュースに間
に合わせなければならないということで突然の取材でした。


 容疑者運転の乗用車と被害者の軽乗用車と衝突し、容疑者が車を放置して逃
走し,被害者はその後死亡が確認されたという事案ですが,捜査機関は,容疑
者は,無免許であったばかりか,車検切れの乗用車を運転しており,飲酒した
上かなりの速度を出していたとみています。


 報道(北海道新聞)によると,事故現場は容疑者側に一時停止の標識がある
丁字路の交差点だったのに,被害者の車が約50メートルもはね飛ばされてお
り,容疑者がかなりの速度を出していたとみられていました。


 また、容疑者は「車に乗る前に焼酎を飲んだ」と供述しており,事故から3
時間半後の呼気検査でも基準値を超えるアルコール分が顕出されていました。


 そのうえ,容疑者は,「車検切れで他人名義の車なので、自分だとばれない
と思った」と供述していたとのことです。


 なお,この事件では,遺族が北海道警察を通じて報道各社にで取材自粛を申
し入れました。一部マスコミが遺族宅に押しかけて、呼び鈴を何度も押すなど
したとのことです。報道の在り方という視点からも,北海道では注目されてい
る事件です。


 刑罰が格段に厳しい危険運転致死罪適用の可否を見極めるため,今回は,道
交法違反(無免許運転)の罪だけで起訴したとのことであり,今後の行く末も
含め,取材を受けました。


,今回は,交通事故事案のキーワードになるい危険運転致死(傷)罪について,
説明いたします。
 今後,交通事故事案のニュースを見たとき,ちょっと評論できる程度の情報
を提供したいと思います。


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  最後に,要点だけをまとめますが,理解を深めるため,まずは,以下の説明
をご一読ください。
 刑法の条文もご紹介いたしますが,読み飛ばしてかまいません。


 危険運転致死罪は,平成13年12月5日制定され,同月25日から施行さ
れました。

 
 要するに,危険な自動車の運転で人を死亡させた者は,1年以上20年以下
の懲役に処されます。
 第208条の2に,上限は書かれていませんが,刑法では,1つの犯罪につ
いては,有期懲役は1月以上20年以下とされており,上限は当然20年とな
るのです(第12条第1項)。

    (危険運転致死傷)
    第208条の2 アルコール又は薬物の影響により正常な運転が困難
    な状態で自動車を走行させ,よって,人を負傷させた者は15年以下
    の懲役に処し,人を死亡させた者は一年以上の有期懲役に処する。そ
    の進行を制御することが困難な高速度で,又はその進行を制御する技
    能を有しないで自動車を走行させ,よって人を死傷させた者も,同様
    とする。
    2 人又は車の通行を妨害する目的で,走行中の自動車の直前に進入
    し,その他通行中の人又は車に著しく接近し,かつ,重大な交通の危
    険を生じさせる速度で自動車を運転し,よって人を死傷させた者も,
    前項と同様とする。赤色信号又はこれに相当する信号を殊更に無視し,
    かつ,重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転し,よって
    人を死傷させた者も同様とする。


 危険運転致死罪が施行される前,つまり,平成13年12月24日までに発
生した死亡交通事故については,危険運転かどうかを問わず一律,刑法第21
1条の「業務上過失致死傷罪」によって処理されていました。


    (業務上過失致死傷)
    第211条 業務上必要な注意を怠り,よって人を死傷させた者は,
    5年以下の懲役若しくは禁固又は百万円以下の罰金に処する。......


 犯罪には,故意による場合と過失による場合があります。
 ここでは,わかりやすく,故意というのは「わざと」,過失というのは「う
っかり」と理解しておいて下さい。
 故意によって人を死亡させた場合の典型は,殺人罪であり(第199条),
その刑罰は,死刑,無期懲役,5年以上20年以下の懲役とされています。


 かつては殺人罪にあたらない死亡事故は,危険な自動車の運転の場合であっ
ても,つまり,この上ない「うっかり」であっても,「わざと」でない限り,
業務上過失致死傷罪として処理され,懲役のですと,最高でも5年までしか科
することができなかったのです。


 日本の刑法は,明治41年施行されましたが,原型はほぼそのままで,平成
7年に口語化ずっと,文語体でカタカナでした。


 ちなみに,刑法第38条第2項は,口語化される前,次のような条文でした。


      罪本重カル可クシテ犯ストキ知ラサル者ハ其重キニ従テ処断スル
      コトヲ得ス


 さっぱりわかりませんが,現在では,口語化され次のような条文になってい
ます。


      本来は重い罪に当たる事実が生ずべき行為であるのに,犯すとき
      にその事実を予想しなかった者については,その重い方に従って
      処断することはできない。


 新しい条文であれば,例えば,まさか死亡するとは思わず殴ったら,死亡し
てしまった,という場合,殺人罪では処罰できない,そんな意味であることは,
あるていど読み取れると思います。


 さて横道に逸れたので元に戻しますが,刑法が施行された明治41年という
と西暦1908年です。1908年というと,フォードがフォード・T型を発
売した年で,刑法が施行された当時,自動車による交通事故などということは,
ほとんど予想していなったはずです。


 業務上過失致死罪は、昭和43年に改正されるまで最高刑が禁固3年でした。
モータリーゼーションの進行によって,昭和34年に交通事故の死亡者が1万人
を突破したのですが,そのような流れの中で最高刑を懲役5年に改正すること
になったのです。


 それまでは,無免許を含め運転行為を「業務」であると言い切り,もともと
交通事故を想定していなかった業務上過失致死罪で無理矢理対処していたので
す。


 そしてようやく刑罰を重くしても,やはり悪質な場合の対処としては,被害
者感情はもとより,そもそも社会通念に反するものでありました。


 少し長くなりましたので,続きは次回ということで。

                        To Be Continued!! 

  
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