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【BNN】酒井法子被告が保釈 保証金の額で推測できるアイドルの経済力

酒井法子被告が保釈 保証金の額で推測できるアイドルの経済力

保釈を報じるスポニチ

写真・酒井法子被告の保釈を報じる9月18日付スポニチ

 

 酒井法子被告の最近の話題というと、保釈。

 そこで、今回は、保釈について、ちょっとしたこぼれ話をお伝えしたい。

 酒井法子被告も、夫の高相祐一被告も、保釈保証金は、500万円。保釈保証金は、犯罪の性質や、被告の経済力などによって決まる。保釈保証金がなぜ必要とされるかが理解できると、その理由が分かる。後で説明する。

■ 例えば、ライブドア事件、村上ファンド事件。
 
 ライブドアのホリエモンこと堀江貴文氏は、保釈保証金3億円を納付して、逮捕後94日ぶりに保釈された(15キロ減量達成というのは素晴らしい)。堀江氏が、全面否認を続けている。そのため、証拠隠滅などのおそれがあるとされて公判で検察側立証が終わるまで保釈が認められない可能性もあるという見方も強かった。が、初公判を待たずに保釈が認められた。初公判前に主張の整理を済ませる「公判前整理手続」がとられたことで、被告人側の争い方が早期に明確となり証拠隠滅のおそれが低下したと判断されたといわれている。「公判前整理手続」は、「裁判員制度」を睨(にら)んで創設された新しい手続だ。
 
 村上ファンド事件。村上世彰(よしあき)氏は、証券取引法違反(インサイダー取引)容疑で逮捕された。逮捕されて21日目で保釈された。保証金額は5億円。容疑をあっさり認めており、共犯もいないことから、スピード保釈となったようだ。
 
■ 保釈についての世間の誤解を正す!!

 世間では、保釈と聞くと「金さえ出せば、刑務所にも入らないで済むんだ!!」と腹を立てる人もいる。

 しかし、保釈は、起訴後も勾留(新聞などでは「拘置」とされる)されている被告人に、保釈保証金を納めるのと引換えに、身柄を釈放する制度だ。もし、被告人が裁判中に逃亡したり、裁判所の呼出しに応じなかったり、証拠を隠滅したりした場合には、再びその身柄を拘束するとともに、納められた保証金を取り上げる(没取)ことができる仕組みになっている。

 したがって、保釈保証金の額は、没収されると困るので、逃げないであろうということが、大きく考慮される。

 裁判の結果、禁固以上の実刑判決が言い渡された場合は、保釈の失効し、収監手続がとられる。
 
■ 保釈の具体例
 
 容疑を争う否認事件となると、保釈請求しても却下されるということが繰り返される。自白偏重だとか、「人質司法」等と言われ、非難されてきた。否認した場合の保釈までの期間の例として引き合いに出されるのが、当時衆議院議員であった鈴木宗男氏。平成14年6月19日に逮捕され、平成16年11月斡旋収賄罪など4つの罪で、懲役2年の実刑判決を東京地裁に言い渡され、東京高裁も実刑判決。現在、最高裁に上告中。
 
 保釈されたのは平成15年8月29日。身柄拘束期間は437日間。つまり「1年と2か月と10日」であった。
 
 長いといえば、懲役2年8月の実刑判決を受けた被告人。保釈が認められないまま4年10か月勾留されていた例がある。判決後すぐに釈放されたそうである。
 
 鈴木氏の保証金額は、5000万円である。政治家の例を挙げると、田中角栄元総理は2億円。巨額脱税事件の金丸信氏はホリエモンと同じ3億円だった。
 
 保証金額の最高額はというと、20億円。牛肉偽装事件のハンナン元会長の浅田満氏の場合。大阪地裁で懲役7年の実刑判決を受け、大阪高裁も同様。現在、上告中。
 
 イトマン事件の許永中氏。何と保釈中逃亡してしまった。平成3年7月に逮捕され、起訴された後、平成5年12月保釈されたが、平成9年10月韓国で失踪。平成11年11月東京都内のホテルで身柄が確保されるまで2年以上にわたって逃亡生活を続けていた。

 逃亡を手助けして逮捕された者の中には弁護士が3名いた。そのうちの1人は札幌弁護士会所属の弁護士であった。平成12年2月、公判が2年4か月ぶりに再開され、翌13年3月に懲役7年6月・罰金5億円の実刑判決を言い渡された。控訴、上告したが、最高裁は、平成17年10月、上告を棄却し、実刑が確定した。現在服役中。
 
 保証金額は6億円であった。3億円については,弁護士が保証書を提出するという方法がとられていたため、その弁護士が後始末をしなければならなくなった。
 
 弁護士といえば、安田好弘氏。後に東京地裁で、無罪判決を受けるが、東京高裁では有罪(罰金刑)。強制執行妨害の容疑で逮捕され起訴された後、保釈までの間295日間、10か月近くにわたって身柄を拘束されていた。保証金額は5000万円。

 最高裁での口頭弁論に欠席して話題になった山口母子殺害事件の弁護人だ。死刑廃止運動や冤罪事件の弁護で有名である。逮捕当時はオウム麻原裁判の主任弁護人であった。

 この種の話は、話し出すと切りがない。このくらいで終わりということで。

 というわけで、保証金の額は、経済力を推測するヒントとなる。

 で、ついでに、もう少しだけ、憶測することも可能だろう。

 酒井法子被告の場合、250万円だけ納付していた。マスコミは、保釈されるタイミングを見ていた、そんな報道が主流だった。

 しかし、そうであれば、保釈されたいときに、一気に500万円全額を納付すればよいだけのこと。

 思い出していただきたい。マスコミは、酒井法子被告は、髪の毛から覚せい剤が検出されるのを逃れるため、髪を短くしていたと。でも、髪の毛から検出されないようにするには、坊主頭にしなければならないはず。我々は、マスコミのもっともらしい報道を警戒しなければならない。

 そして、何故250万円だけ納付していたのか。もしかすると、一時の隆盛から、金額が500万円とされたものの、もしかすると火の車だったのかも。酒井法子被告の夫高相祐一被告の実家も、息子の500万円は用意しても、嫁の500万円を用意することを拒絶したかも知れない。

 もしかすると、酒井法子被告。実情は、火の車かも知れない。

 

前田弁護士

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